織田vs毛利最前線 備中高松城の戦い【境目七城/毛利】
天正10年、羽柴秀吉が毛利の支城である備中高松城を攻略せんと大がかりな水攻めをしかける…。
あまりにも有名なその戦いの舞台を歩いてみたくなり、早春の備中を訪れた。
これが布陣図。もう水没しちゃった後かな。まずは毛利方の境目七城を巡る。高松城を含め、足守川に沿ってほぼ南北に並んでいる。まさに防衛線といった風情。
1.松島城 城主:梨羽高秋
川崎医療短大が建っている丘がそうだったようである。中には入れないので遺構は不明。遠隔地のため羽柴軍からの攻撃は受けなかった。
松島城
JR中庄駅から徒歩12分
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2.庭瀬・撫川城 城主:井上有景
庭瀬・撫川城は天正当時は一つの城だったらしい。泥沼に築かれた沼城でさぞかし攻めづらかっただろう。現在も堀が住宅街の間を通っており、当時の面影を偲ばせる。
<庭瀬城>
現在でも周りを幅広の堀で囲まれているように見える。当時は堀ではなくて一帯が沼ということも考えられる。
<撫川城>
撫川知行所総門を明治時代に移築したものらしい。
左右に堀が伸び、門の横には土塁が伸びる。西側には石垣につながる。
井戸?井戸なの?
縁にも土塁
西側から北側にかけて野面積みの石垣。角飛び出ちゃってるけど大丈夫か。
庭瀬・撫川城
JR庭瀬駅から徒歩10分
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3.日幡城 城主:日幡景親
秀吉お得意の調略により寝返りがあった模様。敷地は民有地なので入れない。古墳を利用した城だったらしい。
日幡城
撫川城から徒歩40分
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4.鴨庄城 城主?:桂広繁・上山元忠・生石治家
加茂城ともいうようである。畑の真ん中にポツンと案内板と土盛りがある。
鴨庄城
日幡城から徒歩25分
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5.冠山城 城主:林三郎左衛門
日幡城や加茂城と違い、調略にも一切応じず戦い抜いた激戦地とのこと。
真ん中に道があり、左右に何段かの平場があるのみのシンプルな作り。これで持ちこたえられたのだろうか。ちょっと不思議。
冠山城
JR足守駅から徒歩35分
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6.宮路山城 詳細不明
はい。登り口が分かりませんでした。死亡。隣の足守藩陣屋跡を見て帰りました。
道らしきものもあるけど入るなって感じだったのでやめた。中腹に見える畑につながる道かもしれないし。
宮路山城
冠山城から徒歩20分
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備中高松城を入れて境目七城ですね。隆景陣の日差山も登りましたが、長くなってしまったので別項にします。