小早川隆景を追いかけてその2【高山城】
というわけで、隆景きゅんが沼田小早川家を継いで入った城、高山城へやって来た。
見てのとおり、山の尾根を二つ使ってたくさんの曲輪を作った広大な山城だ。
早速登城口から城内へ。
1.堂(牢)屋敷?
本丸方面へ上る道の途中に右へ入る道が分岐し、削平地に出る。おそらく案内図の堂(牢)屋敷だろう。若干石積みのようなものも見られる。
2.北の丸
元の道に戻り、少し上ると北の丸と二の丸の間に出る。進行方向向かって右に行くと(写真奥)、北の丸。石で固めた坂虎口。
やや広い曲輪。奥に石でなにか台のようなものが。当時のものかどうかは不明。
逆側から。縁にも石列のようなもの。
3.二の丸
二の丸はやや広い曲輪の回りに帯曲輪を伴う。端は緩斜面につながっていたり、成形が甘いような中、段状の石積みは?虎口も歩いているうちに自然に擦り減ったような感じでしっかりしたものは確認できず。
意味ありげな石。
3.本丸
本丸への明確な道も見いだせず。帯曲輪状のところを歩いていく。この尾根はだいたいこんな感じ。曲輪と曲輪の間にだらっと広い平地がある。
本丸への虎口か?ここもしっかりしたものはなし。とりあえず周りをまわってみることに。
藪と化しているところも(後で分け入ったところ、若宮へ出た)。曲輪沿いに歩いていくと稜保のように突き出た石積みに出会う。これは通路を狭めるためなのかそもそも当時のものなのか?今まで見たことがないので判断保留。
本丸。溝のようなものは区切ってあるのかただの気のせいか。広い曲輪。
この曲輪も周りにちょろっと石積みが。虎口?虎口かなあ?
二の丸とは真逆側。ここも虎口っぽいけれどもはてさて。北の丸の虎口と似てるような気はするものの。
4.扇の丸
中央の盛り上がっている部分、岩かな。帯曲輪あり。ハチツコというところは発見できず。はじっこ?
戻ってきて二の丸と本丸の間の藪を進むと、若宮跡という狭い曲輪に。石塔のようなもの?
5.馬場
二つの尾根を接続する鞍部。もう一つの尾根に登る道は左右に段々と石積が見られるがこれもどう判断していいかわからない。似ているものといえば、斜面に作られた畑だろうか。
そして前日からの雨で足を滑らせ、携帯の充電器のコネクタをへし折ってしまうアクシデント。この後の写真が少ないのはそのせい。
6.高野丸~太鼓丸~西の丸
ちょっともうどれがどれの写真だか分からないのだが、進行方向右手に進むといくつかの曲輪があり、細めてある土橋状の道で繋がる。対岸には新高山城が見える。
7.イワオ丸
堂々とした岩が顔を出している。磐座か?井戸が近くにひとつ。
8.西丸~出丸
西の丸と西丸の違いとは…。後世に適当につけたら思いつかなかった感じだろうか。そんなことはどうでもよろしい。ここ、堀切と石を使った土塁。あれ?重要なんじゃね?この堀切を上がって城内に入る虎口であれば大手ととっても良いのでは。と思ったけどここから下のルートがよくわからなかったのであった。
9.蛇足
麓で見つけた立派な高石垣。時代もここだけなので後世のものだろうけど。城と関係あるのかな?
10.まとめ
二つの尾根を使った巨大な山城。多分住んでいたんだと思うけど、どういう使い方をしていたのだろうか。片方の尾根は家臣とか?本丸とされているところに明確な虎口が見いだせないことから実はイワオ丸が本丸だったのではという疑念を捨てきれない。
この後、隆景きゅんは対岸へ城を作り、本拠を移すのであった。新高山城へ続く。
高山城
JR本郷駅から徒歩25分
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