城郭研究に一石を投じた 【杉山城】
いきなり逆方向に進みつつ、何かと物議を醸している杉山城にやってきた。
杉山城は横矢掛かりや食い違い虎口など高度な築城技術を駆使した山城。かつては技術の高さから後北条氏の城とされていたが、発掘調査により年代が遡ることになる。いわゆる杉山城問題。城郭史上でも有名な城。 #sugiyamajo pic.twitter.com/FIFFehnpwu
— メカマツオが正常に働くために (@mechamatsuo) 2015年2月17日
出土した遺物は15世紀末から16世紀初頭と判定されたので、杉山城は山内上杉氏が扇谷上杉氏に対抗して作られた城だという結論に。 #sugiyamajo
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積善寺の裏手が大手になる。大手前に出郭。ここから城内を見ただけでもくねくねした土累が見えてテンション上がりまくり。すぐ隣に玉ノ岡中学校がある。うらやましい。 #sugiyamajo pic.twitter.com/l2Nv2gyWrB
— メカマツオが正常に働くために (@mechamatsuo) 2015年2月17日
出郭には溝が掘られていて直線的には進めない。そして大手虎口がもうこれである。右側の土累からがんがん横矢が掛かる。 #sugiyamajo pic.twitter.com/25uYRQ8HJe
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大手方向へ戻り、馬出郭へ。かつては木橋がかかっていて有事にははずされていた。今はかかっていないので敵と同じ目線で。堀底から見ると結構高いなあ。 #sugiyamajo pic.twitter.com/82gblHr3dj
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馬出郭を右に曲がると南三郭へ。横堀沿いに直進していくと南三郭を迂回して井戸のある帯郭へ繋がる。また左側は段状の郭が続く。 #sugiyamajo pic.twitter.com/vjceT8sFsh
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井戸跡。城内唯一の井戸。ほぼ一年中水がしみだしているとのこと。蓋の石は廃城時に敵に利用されないように塞いだためとされている。西側の斜面は急崖になっており、竪堀も確認できる。 #sugiyamajo pic.twitter.com/7JuQqmTrRp
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馬出郭まで戻り、南三の郭へ。写真一枚目は南三の郭側から見た大手、馬郭、南三の郭南虎口。南三の郭には井戸跡の帯郭に続く西虎口と、 #sugiyamajo pic.twitter.com/w3SwUh8Uzt
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南二の郭への食い違い虎口がある。土累を平行にずらして敵の直進を阻む。南二の郭は他に井戸郭と虎口受に繋がる虎口に続く。 #sugiyamajo pic.twitter.com/AFWSW7joSf
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井戸郭から西側をのぞむ。井戸郭東虎口は本郭へ木橋がかけられていたと考えられている。本郭の様子は土累でうかがうことは出来ず、木橋は横矢掛かりで守られていた。 #sugiyamajo pic.twitter.com/Y0kgocAAAB
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井戸郭からは橋がないと渡れず南二の郭からは本郭へ入れない。ので、南二の郭の東虎口から帯郭を伝って本郭へ向かう。堀の切れているところにも木橋があったとされる。 #sugiyamajo pic.twitter.com/QXnanYSKBU
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本郭東虎口からは石積と石列が発掘で見つかっている。石積は壊された後埋められていて城を棄てる時に壊したとされる。 #sugiyamajo pic.twitter.com/XSptQCV9Hs
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本郭東虎口を降りると東二の郭、三の郭へ。東二の郭は自然地形のまま三の郭へ緩やかに傾斜している。この虎口は直線の坂虎口で、土累も貧弱でいささかこころもとない。 #sugiyamajo pic.twitter.com/WK1Tg4rvfg
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本郭から搦手に向かう虎口が北虎口。強力な横矢掛かりになっていて、井戸跡方向から帯郭を伝って進んできた敵は大きく回り込まないと本郭に侵入できない。ここにも虎口受けがある。 #sugiyamajo pic.twitter.com/58oLREESNK
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北二の郭から三の郭への道は土累と堀で大きく回り込ませる作りになっているが、 #sugiyamajo pic.twitter.com/BF83YjnxvS
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その先、搦手口は麓まで緩やかな傾斜が続くだけになっている。あれだけ技巧的な縄張りなのに搦手だけ何もしないってあるんだろうか?確実にここから攻められるのでは? #sugiyamajo pic.twitter.com/Xi6rZy0pP3
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杉山城はそう大規模な城ではないものの、発掘調査の重要性を示唆した城、築城の見本市のような作り、また非常に状態のいい遺構ということでとても楽しく攻められた。私有地ということなので城主がいるってことなのかしら。 #sugiyamajo
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杉山城
武蔵嵐山駅から徒歩35分
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